gooブログから引っ越してきました
もとは漢検ブログ、今は主に古典和歌に関する話題を投稿しています
(旧ブログ名 「漢検一級 かけだしリピーターの四方山話」)

クラシック音楽や、放送大学大学院での学びの話題もときおり ^^

貫之集 613

さけばちる ものとおもひし くれなゐは なみだのかはの いろにざりける

咲けば散る ものと思ひし 紅は 涙の川の 色にざりける

 

咲けば散るものと思っていた紅花は、涙の川に落ちて、川を血の色に染めているのであるよ。

 

 下二句は 599 とほぼ同一。「血涙を絞る」といった表現は現代でも使われますね。

 

くれなゐに そでぞうつろふ こひしきや なみだのかはの いろにはあるらむ

紅に 袖ぞうつろふ 恋しきや 涙の川の 色にはあるらむ

599

 

 この歌は、続古今和歌集(巻第十二「恋二」 第1103番)に入集していますが、若干表現が異なっています。

 

さけばつむ ものとおもひし くれなゐは なみだのみする いろにぞありける

咲けばつむ ものと思ひし 紅は 涙のみする 色にぞありける