gooブログから引っ越してきました
もとは漢検ブログ、今は主に古典和歌に関する話題を投稿しています
(旧ブログ名 「漢検一級 かけだしリピーターの四方山話」)

クラシック音楽や、放送大学大学院での学びの話題もときおり ^^

貫之集 771

夜の雲をさまりて月行くことおそし、といふ題を人のよませたまふ

あまくもの たなびけりとも みえぬよは ゆくつきかげぞ のどけかりける

天雲の たなびけりとも 見えぬ夜は 行く月影ぞ のどけかりける

 

「夜の雲収まりて月行くことおそし」という題詠を求められ、詠んだ歌

天雲がたなびいているようにすら見えない夜は、空を行く月も一層のどかに見えることよ。

 

 和漢朗詠集採録漢詩

秋水漲来船去速(秋の水漲り来たりて  船の去ること速かなり) 
夜雲収尽月行遅(夜の雲収まり尽くして 月の行くこと遅し)

を踏まえての詠歌。玉葉和歌集(巻第五「秋下」 第675番)にも入集しています。

 

遊び心で、この漢詩の情景をメジャーな2つのAI(chatGPT、Gemini)に書いてもらいました。私のイメージにはchatGPTの絵の方がフィットしましたが、皆さんはいかがでしょうか。

それにしてもホントにAIの進化はすごいものですね。

 

chatGPT

Gemini