2024-04-30 貫之集 380 貫之集 道行く人の初雁を聞く ことづても とふべきものを はつかりの きこゆるこゑは はるかなりけり ことづても とふべきものを 初雁の 聞こゆる声は はるかなりけり 道行く人が初雁の声を聞いている 今年初めて来訪した雁に、遠い場所からの言伝も聞きたいところだが、聞こえる声はまだ遠くかすかであるよ。 「初雁」は秋に初めて北方から渡って来る雁のこと。076 と同じく、蘇武の「雁信」の故事を踏まえての詠歌です。